Sachsenwerk 13cm スピーカー ペア

ザクセンヴェルクのフルレンジです。
センター・ベーク・ダンバーです。
ボイスコイルの直流抵抗値は、12.5オームです。
インピーダンスは、15オームです。
1950年代ドイツ製です。年代の割には良い状態です。
フェライト・コアです。
口径13cmです。


口径が小さいのでトゥイーターとして出品していましたが、基本的にフルレンジスピーカーです。
とてつもないパフォーマンスで、テレフンケン30cm励磁型とネットワークを組んで鳴らしてもしっかりマッチングするレベルです。
ただし、金属振動板のドライバーのように高域が鋭く再生されるわけではありません。

フルレンジスピーカーと言われるスピーカー１ペアで音楽を再生している人が多数います。
フルレンジだから全帯域を再生できていると思っているかもしれませんが、16cm口径以上のスピーカーは高域が詰まってしまい、小気味よく音楽が再生できません。コーン紙特有の高域の歪みも致命的です。これはアンプやケーブルをどのように工夫し調整したとしてもクリアすることが能なことです。
16cm口径以上のスピーカーを採用する限り、トゥイーターやドライバーを追加しない限り、マトモな音楽の再生はできません。トゥイーターやドライバーを追加しても、それをスピーカーシステムとして機能させるにはネットワークが必要です。ところが皆さんが入手可能なネットワークではボケたり音抜けが悪く、結果的にトゥイーターやドライバーを追加しないフルレンジの方がレベルの高い音楽再生となってしまいます。ネットワークを採用したら音楽は死ぬと言われる理由がそこにあります。
一方で、 13cm口径のスピーカーは、高域が妥協できるレベルで抜け、小気味よく再生されます。問題は口径が小さいため、低域の分解能が悪く、楽器の音が重なると破綻してしまうことです。
これはスピーカーケーブルで解決できます。無垢板平面バッフルにフルレンジスピーカーとして設置すると、交響曲も何の違和感もなく鳴ります。スピーカーよりも高価になりますが、全体として高いレベルの音楽再生を達成するためのコストです。興味のある方は質問欄または取引ナビでお問い合わせください。
このザクセン13cmスピーカーは、小スペースで高いレベルの音楽再生を可能にするのに最適のスピーカーです。
もちろん、完全に調整されたオリジナルネットワークを採用した大型２ウェイ、３ウェイシステムのような音楽再生が実現できるわけではありませんし、それを実現したシステムを普段から聴いている人が聴けば満足できる音楽再生とは感じません。
しかし、13cm口径スピーカー１本でここまで再現できていることには誰でも驚くはずです。


無垢板・円形・平面バッフルに設置して鳴らしてみました。
念のために、22uFのコンデンサを入れて保護しました。
いつものように大音量です。防音でも隣の家から苦情が来そうです。
オーケストラも破綻することなく完璧に鳴っています。
ガンガン来ています。


１２畳以下のオーディオルームでしたら、13cmでも十分に満足できる音楽が堪能できます。
スピーカー以外のシステムがしっかりしていることが条件ですが。
このスピーカーの音を聴くと、アルニコか、フェライトか、と言っているのが馬鹿らしくなります。どちらでもフルオーケストラを再生できます。
皆さんが大口径で鳴らしているよりも、完璧にフルオーケストラを再生してしまうからです。
フェライトの方が減衰が少なく、しっかりとしたアンプで再生すればこちらの方が優れており、私はフェライトを推奨します。


マグネットには、KWH社の記載とヘショ社のマークが刻まれています。
どちらもRFT企業体の一部です。
どちらの会社(工場)も知っている日本人はいないと思います。
私にとってこの２社は愛着があり、また尊敬すべき存在です。
25年ほど前にKWH社のコンデンサを見つけ、これはずば抜けて優れた製品だとドイツ国内を探してもらったことがあるからです。残念ながらKWH社のコンデンサの優秀さは誰にも知られることなく、もちろんプレミア価格となることもなく、全て廃棄処分されてしまったようで、入手することはできませんでした。
次に見つけたのがヘショ社のコンデンサです。これもとてつもなく優れていましたが、20年くらい前にすでに枯渇寸前でした。価値を見出されることなく、ほとんどが廃棄処分されたようで、現在では入手できません。
どちらも西ドイツでは作ることのできない凄い技術です。


ドイツではザクセン13cmの価格が高騰しています。
５万円以上で取引されることも珍しくありません。
ドイツからの送料も大幅に値上がりしています。
円安ユーロ高で入手そのものができなくなっています。



最後に輸送中の事故について記載します。
輸送中の事故が間違っても起きないように過剰な厳重梱包を行います。
もし事故が起きた時に、それを修復したり交換することが困難だからです。
事故や紛失が起きた際は、運送会社は補償には応じません。
例え、中身を取り出してハンマーでぶっ叩いて破壊しても、その行為をビデオに撮影していない限り運送会社は補償しません。また、故意に破壊しない限り損傷しない製品が破壊されたとしても、補償はされません。訴訟を起こせば補償金は受け取れるかもしれませんが、訴訟費用の方が圧倒的に高額になります。運送会社は、訴訟を起こさないことを前提とした対応をしますから、泣き寝入りするしかありません。
私も運送会社から補償を受けたことは一度もありません。保険に入って発送しても同じです。
以上をご理解の上でオークションへのご参加をお願いいたします。


よろしくお願いいたします。Yahoo!かんたん決済（詳細）


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（2024年 5月 14日 10時 59分 追加）質問への回答現代のポップスやロックなどの音源は、自然界ではありえない音の加工が施されていることがあります。可聴帯域外の低音信号を入れることで、聴感上の音響効果を作ったりします。そのため、聴感上は低音が聞こえていないのに、突然スピーカーがぶっ飛んでしまうという現象が起きることもあります。現代の樹脂系振動板では大丈夫でも、コーン紙だと損傷することもあります。そのような損傷を防ぐためにコンデンサで保護する必要があります。現代録音の音源は、どのような加工が施されているのか推測することができず、マライヤキャリーの音源がしっかりと鳴るかどうかをお答えすることはできません。
ポップスやロックの何倍ものダイナミックレンジがある交響曲が鳴るということは、他の音源も大丈夫とは推測できます。

基本的に口径13cmのスピーカーから低域は出ません。
しかし、出ないものをある程度出るようにし、低域の押し出し感も増強することで、オーケストラの再生でも破綻することなく鳴るようにできるということです。
それを行うためには「特殊なSPケーブル」と「無垢材のバッフル板」が必要です。
また、13cm口径の利点として、コーン紙が軽いので、レベルの低いプリ＆パワーアンプでも、20cm口径よりは反応しやすいです。
20cm〜25cm口径のスピーカーでも、オーケストラを再生すると破綻しますから、同様に特殊なSPケーブルは必要です。その上に高域の歪みが妥協レベルではないため、他のスピーカーで補強する必要があります。補強できるスピーカーもほとんど入手できません。入手できても、それを行うにはネットワークが必要で、使えるネットワークは市場には存在せず、オリジナルネットワークですと20万円以上になります。さらに20cm〜25cm口径のスピーカーは、励磁型でないと使い物になりませんので、励磁電源も必要になります。
ザクセン13cmの５倍のコストが必要です。
30cm以上の口径スピーカーを使用した場合、高域補強のドライバーは容易に入手できますが、トータルでさらに５倍以上のコストがかかってきます。
ザクセン13cmは、低コストの割に高いパフォーマンスを発揮する可能性があるということです。
もちろん、大型システムを組み、高いパフォーマンスのプリ＆パワーアンプを設置し、大きなオーディオルームを作れば、再生レベルは最上となります。ザクセン13cmをそれと比較することはできません。
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